日本遺伝看護学会は遺伝看護サービスのありかたとその質的向上について考えています

日本遺伝看護学会 第14回学術大会は無事終了いたしました

日本遺伝看護学会 第14回学術大会

開催日時:2015年10月10日(土)- 11日(日)

大会長:国府浩子(熊本大学大学院生命科学研究部)

大会テーマ:つなげよう ひろげよう 遺伝看護

開催場所:熊本市医師会館(熊本大学医学部附属病院の西側すぐ隣の建物)

      〒861-0811 熊本市中央区本荘3丁目3-3 

  学術大会事務局:熊本大学大学院生命科学研究部 臨床看護学分野 柊中智恵子

  〒862-0976 熊本市中央区九品寺4丁目24-1


日本遺伝看護学会 第14回学術大会開催の御礼 

日本遺伝看護学会第14回学術大会(テーマ「ひろげよう つなげよう 遺伝看護」)を10月10日・11日の2日間、熊本市で開催いたしました。165名という多くの皆様にご参加いただき無事に終えることができましたことを心より感謝申し上げます。

今回、参加者は会員67名、非会員98名、ボランティア等21名でした。会員の方だけでなく、多くの非会員の方にもご参加いただきましたことは、大会テーマのとおり、遺伝看護の心をひろげて、つなげていくということができた学会になったのではないかと思っております。

特別講演、教育講演、ランチョンセミナーの先生方には、遺伝医療や遺伝看護にまつわる様々な専門的な話題を提供していただきまして、遺伝看護の真髄に触れることができました。

また、会員の皆様の活動について、一般口演・ポスターでのご発表を通して知ることができ、パネルディスカッション・シンポジウムを通しては、周産・小児領域、がん・難病領域で、病棟における日頃の看護や遺伝看護の専門的な活動について理解を深めることができました。ご発表者の皆様の日頃の真摯なご活動、そしてご発表に向けての誠意が伝わってくる内容ばかりで、遺伝看護の裾野が広がったことを実感する学会となったと思います。企画・実行委員一同心より御礼申し上げます。

2015年11月1日

第14回学術大会 大会長 国府浩子

学術大会の写真

symposium 14th.jpg シンポジウム

luncheon 14th.jpg ランチョン

poster 14th.jpg ポスター


会長挨拶

第14回学術大会長 国府 浩子

拝啓 

陽春の候、学会員の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

日本遺伝看護学会 第14回学術大会開催のご案内を申しあげます。

本大会では、看護職が日々のケアを振り返り、それぞれの活動の場での遺伝看護について見つめ直すことができるよう、大会テーマを「つなげよう ひろげよう 遺伝看護」と致しました。

iPS細胞による医学研究の進展、日常診療に浸透する数々の遺伝学的検査といったように、染色体や遺伝子を扱った医学研究や医療は一般的なものとなってきました。しかし、患者や家族は、疾患の治療法の開発を切望する一方で、遺伝学的検査の結果が家系に及ぼす影響の大きさに戸惑いを感じながら暮らしています。遺伝医学の進歩によって、染色体や遺伝子のレベルでわかることが増えたことで、ケアを見直す必要性が出てきたと考えられます。

我々看護職は、昔から遺伝性疾患の患者や家族のケアを第一線で担ってきました。遺伝看護は遺伝の専門家のみが行うのではありません。そのため、本大会のテーマには、参加者の皆様と一緒に日々のケアを見つめ直し、遺伝看護への視点を'ひろげよう'という意味を込めました。また、患者や家族に対するケアは病院看護職だけで完結するわけではありません。患者や家族が住みなれた家・地域・環境で生活するためには、様々な職種・看護専門職との連携のもとでケアを行うことが重要であり、遺伝看護においても、そういった人々といかに'つなげよう'とするのかという視点も重要になります。

本学会では、周産期領域・小児領域・がん領域・難病領域にある遺伝看護について考えたいと思い、特別講演、特別講演、パネルディスカッション、シンポジウムを企画いたしました。

多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。

敬具


1.日本遺伝看護学会 第14回学術大会プログラム

★ 第14回学術大会プログラム.pdf

日本遺伝看護学会 第14回学術大会 プログラム

会期: 2015年10月10日(土) 11日(日)

会場: 熊本市医師会館

プログラム

第1日 2015年10月10日(土)

10:30-10:35

開会の辞

国府浩子(日本遺伝看護学会第14回学術大会 大会長)

10:35-10:45

理事長挨拶

中込さと子(日本遺伝看護学会 理事長)

10:45-11:45

教育講演1

これからの臨床実践における遺伝看護の重要性

 座長:国府浩子(熊本大学大学院生命科学研究部)

 講師:中込さと子(理事長 山梨大学大学院総合研究部教授)

11:45-13:00

昼食

13:00-14:00

一般演題(口演) 第 I 群 遺伝看護実践(周産・小児)

 座長:村上京子(山口大学大学院医学系研究科)

O- 1

無侵襲的出生前遺伝学的検査(Noninvasive prenatal genetic testing)を受け中期中絶

を選択した夫婦の意思決定プロセス

             阿部明子(広島大学病院看護部 看護部)

O- 2

家族の意思決定を支えるもの -13トリソミー患児の看護を通して-

            村枝奈美(熊本大学医学部附属病院看護部)

O- 3

稀少な染色体構造異常症のある児の母親における育児のプロセス

-第1報-

            沓脱小枝子(山口大学大学院医学系研究科)

O- 4

ダウン症児・者の家族が医療療に期待するもの

          森藤香奈子(長崎大学大学院医歯薬総合研究科)

14:00-15:00

一般演題(口演) 第 II 群 遺伝看護実践(成人・難病)

 座長:佐々木規子(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)

O- 5

22q11.2 欠失症候群に関する文献レビュー

-22q11.2欠失症候群をもつ人々のための長期的なマネジメントの示唆-

                  北村千章(新潟県立看護大学)

O- 6

成人期のPrader-Willi 症候群の基本的ニードに関する2 事例の報告

          松土良子(独立行政法人国立病院機構甲府病院)

O- 7

もやもや病が診断されたクライアントと家族に対する遺伝看護職の介入

                佐藤裕子(東京女子医科大学病院)

O- 8

生活習慣病予防における遺伝看護の役割

    西垣昌和(京都大学大学院医学研究科 人間健康科学系専攻)

15:00-15:10

休憩

15:10-16:30

パネルディスカッション

周産期・小児領域における遺伝看護実践

-熊本大学医学部附属病院の活動報告-

座長:小笹由香(東京医科歯科大学医学部附属病院)

   本尚美(熊本大学医学部附属病院)

遺伝看護に目を向けてみませんか?

       坂井美和(前NICU 遺伝カウンセリングチーム看護師)

遺伝学的診断を受けた子どもとの関わり

             森京子(地域医療連携センター 相談員)

周産期領域の遺伝医療と看護職への期待

大場隆(大学院生命科学研究部 産科婦人科学 准教授 臨床遺伝専門医)

16:40-17:40

特別講演

遺伝医療と生命倫理

 座長:安藤広子(日本赤十字秋田看護大学)

 講師:高橋隆雄(熊本大学 名誉教授

         熊本大学大学院先導機構 客員教授)

第2日 2015年10月11日(日)

9:30-10:00

総会

10:00-10:10

休憩

10:10-11:10

一般演題(口演) 第 III 群 遺伝看護実践(家族性腫瘍)

 座長:武田祐子(慶応義塾大学 看護医療学部)

O- 9

RET遺伝学的検査を受ける患者に対する看護支援の検討

              木村渚(医療法人野口記念会 野口病院)

O-10

Aがん専門病院における遺伝カウンセリングを受ける乳がん患者の特徴と傾向

         新貝夫弥子(愛知県がんセンター中央病院 看護部)

O-11

大阪府がん診療拠点病院としての遺伝性腫瘍の取り組み

-乳がん看護認定看護師の立場から-

                   田中敦子(北野病院 看護部)

O-12

九州のがん専門病院の遺伝相談外来における問題点と対策

            松谷奈央(国立病院機構 九州がんセンター)

11:10-11:55

一般演題(口演) 第 IV 群 (遺伝教育・体制)

 座長:野間口千香穂(宮崎大学医学部 看護学科)

O-13

遺伝教育プログラムの実践報告

-小学校親子レクレーションでの開催-

         佐々木規子(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)

O-14

リプロダクションに関する相談業務従事者意思決定支援研修報告

-出生前検査の事例を用いたロールプレイを中心に-

     羽賀充実(日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院

                     聖路加国際大学大学院)

O-15

難聴遺伝子検査に伴う遺伝子診療科の遺伝カウンセリング体制と課題

         溝口満子(東海大学医学部付属病院 遺伝子診療科)

11:55-12:20

休憩

12:20-13:20

ランチョンセミナー

トランスサイレチン型家族性アミロイドニューロパチーの医療最前線

 座長:柊中智恵子(熊本大学大学院生命科学研究部)

 講師:山下太郎(熊本大学医学部附属病院 神経内科

         アミロイドーシス診療体制構築事業 特任教授)

13:30-15:10

シンポジウム

がん・神経難病領域における遺伝看護の実践と課題

 座長:青木美紀子(聖路加国際大学 看護学部)

    武田祐子(慶応義塾大学看護医療学部)

遺伝相談外来における遺伝性乳がん卵巣がん症候群の患者への関わりと課題

                 西光代(相良病院 遺伝相談外来)

大学病院における遺伝性腫瘍の遺伝カウンセリングと遺伝看護

              佐田野英(広島大学病院 遺伝子診療部)

遺伝看護実践における病棟看護師の強みと課題

-神経・筋疾患領域において-

               須坂洋子(東京都立神経病院 看護科)

がん・神経難病領域における遺伝看護の実践の課題

-難病医療専門員(難病コーディネーター)の立場から-

              野正佳余(大阪難病医療情報センター)

15:10-15:30

一般演題(示説) フリーディスカッション

P- 1

自然死産を体験した女性への看護実践の現状と課題

           荒木奈緒(北海道大学大学院 保健科学研究院)

P- 2

Prader-Willi症候群をもつ成人の基本的ニードの充足度に関する記述研究

             中込さと子(山梨大学大学院 総合研究部)

P- 3

病状進行に伴う神経難病患者・家族の意思決定支援の現状と課題

            大群由貴子(国立病院機構 熊本再春荘病院)

P- 4

先天性ミオパチー患者の自立生活への支援

             戸高佳代(国立病院機構 熊本再春荘病院)

P- 5

デュシャンヌ型筋ジストロフィー症患者の気管切開拡大エアリークに対する

不安の軽減とQOL向上についての取り組み

             大當美子(国立病院機構 熊本再春荘病院)

P- 6

家族性腫瘍患者に寄り添った看護を考える

-MEN1 家系との関わりを通して-

                 河野沙織(医療法人 野口病院)

P- 7

成人期の娘をもつ初期治療過程に在る乳がん患者の心理的状況

-乳がんと遺伝に関する発言に注目して-

                   若崎淳子(島根県立大学)

P- 8

遺伝性乳がん・卵巣がん症候群の遺伝学的検査にまつわる意思決定に

関する文献レビュー

           小濱京子(熊本大学大学院 生命科学研究部)

P- 9

看護師養成におけるヒト遺伝学教育の必要性

           神崎秀嗣(大和大学保健医療学部/京都大学)

P-10

ヒト遺伝学教育に伴う生命倫理教育の妥当性

           神崎秀嗣(大和大学保健医療学部/京都大学)

P-11

A大学医学部附属病院遺伝カウンセリングチーム活動の現状と課題

   中村祥子(熊本大学医学部附属病院 遺伝カウンセリングチーム)

15:30-16:10

教育講演2

遺伝看護の専門性

 座長:溝口満子(東海大学医学部付属病院 遺伝子診療科)

    有森直子(遺伝看護専門職検討委員会委員長

         新潟大学大学院保健学科 教授)

16:10-16:15

閉会の辞

国府浩子(日本遺伝看護学会第14回学術大会 大会長)


事務局 <連絡先>

電話/Fax:096-373-5480(事務局 柊中くきなか智恵子)

E-mail:kukinaka@kumamoto-u.ac.jp