日本遺伝看護学会は遺伝看護サービスのありかたとその質的向上について考えています

ニュースレター No.4 2001年9月

公開学習会で遺伝看護を会員と共に考える


年6回の公開学習会も研究会の進展と共に第10回を迎えました。会を重ねる度に新しい参加者を迎えることができ、会員数も着々と増えて おります。この公開学習会は、研究会の活動においても中軸的な役割があり事例を通して、今後の遺伝医療における看護職の役割を会員と共に考えることができ ます。今回は、研究会にとって始めての総会を終えたあとに行われた第8回と熊本で開催さました第10回の公開学習についての状況をお伝えしたいと思いま す。

第8回は、聖路加看護大学で平成13年度研究会総会の後に、「遺伝カウンセリングの実際と遺伝医療においてナースに期待するもの」と いったテーマで行われました。講師には、京都大学の遺伝診療部で遺伝カウンセリングを実践されている藤村 聡先生をお招きし、具体的事例を交えご講演いた だきました。また、先生が常日頃から考えていらっしゃる遺伝カウンセリングでの看護職の役割について,その期待を込めてお話ししていただきました。遺伝医 療は,多岐にわたる問題をクライエントが抱えていることが多く,さらにはクライエントと一人一人が様々な背景をもっており,その問題の解決にはチームでの 対応こそが必須であることなどが語られました。そして,看護職への参入の期待は大きく,クライエントの生活支援において大きな支援的役割を有する看護職 は,今後「遺伝」との対応が必須となであろうということを再認識させられた思がしました。(文責:横山 寛子)


遺伝医療における看護への期待と可能性をみた思いが


岩手県立大学看護学部 野口 恭子

金沢医大の保健婦で、高瀬と申します。

4月の勉強会は「遺伝カウンセリングの実際と遺伝医療においてナースに期待するもの」というテーマだったので是非聞きたいと思って参加させていただきまし た。遺伝子に関わる事実が近年次々と明らかにされ、生命や疾病にまつわる謎のベールが少しずつ薄らいできている現在、新たに得た知見や技術をどのように医 療に生かしていくのか、特に遺伝医療に関して看護への期待がどこにあるのか、実際的なところを知りたかったからです。
遺伝子診療部を訪れる患者数は1996年の開設以降、年々増加し、出生前診断よりも疾患の確定診断や発症前診断という成人期の診断のほうがニーズが高く なってきているとのことでした。遺伝カウンセリングでは患者さんが現在一番直面している問題は何かを知っておくことが大切なため、診療時に客観的な心理テ スト(SDS,エゴグラム,文章完成テスト)を実施し、事実をどこまで何時告げるかの参考にしているとのことでした。
遺伝子診断はできるが治療も発症予防も不可能な場合もあり、患者の「知らない権利」や選択に伴う苦悩をどう考えるのか、診療時の患者との関わりにはある程 度の時間と継続した期間を要し、医学知識とコミュニケーション能力の両方が必要とされますが、現状では医療体制や人材の面で改善すべき点が多々あるようで す。
講演後半のディスカッションでは「遺伝カウンセリング」という言葉の解釈が関係者の間でまだ統一できていない事実や理想と現実のギャップが浮き彫りになりましたが、遺伝という奥が深い領域に関わるゆえに課題も大きいと思わざるをえません。
「あなたを見守っています」という「目薬」が有効であったというエピソードや遺伝カウンセリングは医師と患者の1対1でないほうが良いのでは?という先生 のご意見からも臨床における看護職の可能性を示唆されたように思います。患者さん一人一人の人生を尊重し、いかなる選択をしても継続して支えつづける視点 を欠いてはならないと強く感じました。

 

第10回公開学習会 in 熊本で開催


開催日時:平成13年7月28-29日

開催場所:熊本大学医療技術短期大学部

参加人数:68名(学生11名)

プログラム

(午前の部)
  1. 1. 遺伝看護研究会の活動
    周産期医療における遺カウンセリング
    -熊本市立市民病院新生児センターにおける
      熊本大学医学部付属病院小児科 三渕 浩 

(午後の部)

  1. 家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)の臨床

     熊本大学医学部付属病院臨床検査医学 安東 由喜雄

  2. 事例検討会
    1)母子領域(ダウン症)・・・・・・・辻 恵子 
    2)成人領域(AFP)・・・・・・・・柊中 智恵子
(懇親会)

  

プログラム

(午前の部)

  1. 1. 遺伝看護研究会の活動
    周産期医療における遺カウンセリング
    -熊本市立市民病院新生児センターにおけける
       熊本大学医学部付属病院小児科 三渕 浩

(午後の部)

  1. 家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)の
    臨床
     熊本大学医学部付属病院臨床検査医学 
    安東 由喜雄
  2. 事例検討会
    1)母子領域(ダウン症)・・・・・・・辻 恵子 
    2)成人領域(AFP)・・・・・・・・柊中 智恵子

(懇親会)

 

公開学習会を熊本で開催して


熊本大学医療技術短期大学部看護学科 柊中 智惠子

研究会の皆様、火の国熊本の地にようこそおいでくださいました。例年にも増す酷暑の中でしたが、無事に学習会を終えることができ、心から感謝いたします。

 熊本では、遺伝に関する意識が一部の関係者の間で高まっていました。しかし、看護の必要性を具体的に認識していただくことは難しかったように思い ます。公開学習会を熊本で開催してみては(総会のときの武田さんのご提案に今でも心から感謝しています)とご提案いただき、研究会の方々にご来熊いただく ことは、遺伝看護の意味を熊本の人々に知っていただくまたとないチャンスだと思いました。

 開催するとなると、本当にこまごまとした準備が必要で、武田さんとともに準備をすすめることができました。事例検討の準備も重なりましたが、この 会の後の熊本での遺伝看護の発展を思うと、長年患者さんやご家族にケアの不十分さを感じ、申し訳なく思ってきただけに、疲れもどこかに吹っ飛んでしまいま した!!(終わった後の温泉のなんと気持ちよかったことか!)また、学生も前日の準備から頑張って参加し、お褒めの言葉をいただいたことは、私自身自分の ことのように大変うれしく思いました。

学習会の後の参加者の方々の反応は様々でしたので、これからさらに熊本の地に足をつけた活動ができるようにしていきたいと考えています。これからも研究会の皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

公開学習会に参加して 生命倫理と福祉の視点から


熊本大学教育学部・倫理学 八幡 英幸

今回、遺伝看護研究会の公開学習会が熊本で開かれるとお聞きし、はじめて参加させていただきました。私は熊本大学で生命倫理や障害者福祉の授業を担 当している者ですが、医療の専門家ではないので、もしかすると場違いなのではないかと少し不安に思いながら会場に向かいました。予想通り、私のような文科 系の研究者は他にはおられなかったようです。しかし、私のような者でも入っていきやすい受容的な雰囲気の中で、会の運営にも若々しい熱意が感じられ、いつ しか学習会の内容に引き込まれていました。

ところで、私を今回の学習会に誘っていただいたのは、熊本大学医療技術短期大学部の柊中さんです。柊中さんと私は、学内の生命倫理研究会のメンバー でもあり、熊本市内で毎月おこなっている生命倫理学習会の世話人でもあります。市内の学習会では、出生前診断の問題への取り組みを一つの契機として、障害 を持つ人やその家族との対話を重視してきました。その中で、医療を社会の中でどのように位置づけていけばよいのか、医療と福祉や教育をどのようにつなげて いけばよいのか、といったことを考えてきました。

そのような中で、今回の公開学習会では、新生児センターでの遺伝カウンセリングについての講演や、障害を持つ子の母親の次子妊娠についての事例検討 があり、たいへん興味深くお話を聞くことができました。その中で印象に残ったのは、私たちが生命倫理や福祉の視点から医療の専門家とのつながりを求めてい るのと同様に、医療現場でもやはり社会的な支援のネットワークが必要とされているということです。双方からの模索が実を結び、領域を越えた連携が実現する ことを願わずにはいられません。

今回の学習会では、これから役立ちそうな沢山のメモが残りましたし、何人かの方と意見交換する機会にも恵まれました。また、全体を通じて、これから の活動に向けての「元気」をいただいた気がします。さっそくですが、この秋の市内の学習会では、連載「遺伝看護の可能性」をテキストにして、遺伝相談のあ り方や地域での取り組みについて考える予定です。また学内でも、同様のテーマで学習会やシンポジウムを開催し、組織的な取り組みへとつなげていくことがが できれば、と考えているところです。

 

火の国 熊本で、知的刺戟を満喫


慶応義塾大学看護医療学部  辻 恵子

毎年夏に行われる公開学習会は、まるで、国内を練り歩く小さなキャラバン隊のような風情がある。開催地の方々と多くの出会いがあり、参加するのがとても楽 しみな会である。今回は熊本。いざ、熊本に入ると、止むことのない蝉の声・声・声・・・・。さすが火の国熊本!と感心しつつ、3日間盛夏を満喫した。

今年は昨年にもまして、様々な領域に活躍する多くの方々と集うことができた。地域や病院で活動を続けている看護職や医師、心理、福祉領域における教 育現場の方、学生の方、というように多くの方々との意見交換ができ、このような学習会の意義を再確認した。私自身も事例検討において発表の機会をいただ き、テーマや今後の課題について多くの方と共有できた。

今回は2つのレクチャーがあり、まず三渕先生からは周産期における現状を事例を中心にお話いただいた。

様々な分野で遺伝医療を普及し、情報の洪水が危惧されること、医師の限界と看護職の役割,対等なチーム医療についての期待がメッセージとして残された。安東先生のお話から、FAPの臨床と治療の過程における、家族内の葛藤や倫理的な問題を含めた課題を考えさせられた。

 身をおく専門領域や日常の活動拠点は違っても、"遺伝"を広い視野でとらえ、日常生活の中に根ざして消費者の立場から共に考えていこうとする参加者が互 いの思いを確認できたような気がした。"来年は何処を訪れることができるのだろう"と楽しい想像をしつつ帰途についた。新たな出会いと知的な刺戟に期待し たい。

 

参加報告


今年も様々な遺伝医療に関わる研修会や学会が開催されております。今回は7月12-15日に行われた日本家族計画協会主催の「遺伝相談セミナー(初 級コース)」と8月6日-10日に行われた遺伝看護研究会のメンバーである有森氏を代表とする遺伝看護教育プロジェクト主催による「遺伝看護セミナー」に 参加された様子を会員の方からレポートしていただきました。

「第27回コメディカルのための遺伝相談セミナー(初級コース)に参加」


長野県立こども病院 総合母子周産期センター産科 大池 理恵

初めて公開学習会に参加し、皆様の熱意に圧倒されるばかりでした。一昨年まで、保健婦をしておりましたが、このような形で人と人との関わりを考えたことが あったでしょうか。実に感動した1日を過ごさせていただきました。この場は、「人と人との関わり」について語る場、考える場であったように感じます。あり がとうございました。さて、遺伝相談セミナーに参加してみての感想です。「研修においては、遺伝形式や遺伝性疾患、出生前診断、倫理的な問題など盛りたく さんな講義であり、すべてが消化できたわけではなく、遺伝についての勉強不足を痛感した研修でもありました。しかし、研修の中で、21trisomyの息 子さんをもつお母さんの講演がありましたが、「同じ場所にいても、こちらの高速道路は富士山が見えても、反対車線は富士山に背を向けているから、富士山が みえない。時に、医療者と患者はこういうことが起きる」っていう話をされました。たしかに、医療者として、同じ問題に患者さんと向き合った時に、医療者か らみえるその問題を取り巻く景色をみるだけで患者さん

から見える景色をどれだけ理解していたかなって考えさせられました。たしかに、働いている中で自分の考えの解釈に患者さんを当てはめていたところもあるかもしれないと感じました。

しかし、患者さんを理解するのに正確な知識は必須であるし、自分自身の倫理観もしっかり持っていることも大切であり、今後自分が人間であり看護者であるゆえの、宿題をだされたような気がします。

 

長野県立こども病院 総合母子周産期センター産科 鷹野 真理

梅雨明け宣言された翌日より、4日間東京都助産婦会館にて研修がありました。この研修は、病棟の婦長に「行ったらどうかしら?」と薦められ、受講を決めました。

現在、総合母子周産期センターの産科が開設され10ヶ月になりますが、胎児異常が見つかり、当院での分娩予定で入院されてこられる患者様が多い中、 スタッフの中での言葉がけのジレンマがあるようです。私自身、胎児異常が見つかった人は「運が悪かったんだ」「なってしまったのは仕方ない。しかし、それ を受け止められるよう看護者がサポーターの一人とし関わっていくことが大切なのでは」と思っておりました。しかし、今回の研修で感じたことは、人間誰もが 遺伝によって決定され、たとえどこかで遺伝をくいとめたとしても人類に生殖が続く限りくいとめることが出来ないという、大きな意味の遺伝を知ることができ ました。今回は倫理的なことから、カウンセリングや基礎的な遺伝について学ぶことができたように感じます。その中で、人間という根本的なものを考えること ができ、遺伝は特別なものでなく、私達が生きていく中で常に背中合わせのものであると感じました。今回は昨年岩手の学集会で御一緒させていただいた研究会 のメンバーとの思いがけない再会もあり、とても嬉しく思いました。

 

看護職の企画による「遺伝看護セミナー」についのご紹介


遺伝看護教育プロジェクトは、昨年度より科学研究補助金を受けた研究チームで、日本における「遺伝看護」の役割を明確にすると共に、看護教育の中に一般の看護職に必要な遺伝に関わる看護実践能力を果たせるための教育プログラムの開発をめざしています。

今年度はそのパイロットカリキュラムを実施し、受講生よりのその評価を受け今後のカリキュラム構築に繋げてゆくことが目的のようでした。従来行われ ている看護職などを対象とする遺伝関連セミナーは、殆どのものが看護職以外の企画者によるものであり、今回はじめて看護職自らによる企画となったのではな いでしょうか。以下に、セミナー参加者のレポートを掲載いたしますので、ご興味・ご関心のある方は、是非次年度の参加を希望されたらよいと思います。

 

「遺伝看護セミナー」に参加して


北海道医療大学看護福祉学部 篠木 絵里

有森先生の遺伝看護教育プロジェクトによる遺伝看護セミナーが,2001年8月6日から11日までの5日間聖路加看護大学において開催されました. 研究会に入会して1年あまり,看護基礎教育カリキュラムにおける遺伝教育の重要性を再認識するこのごろです。昨年度のデルファイ調査にも参加させていただ いた私としては,このセミナーをとても楽しみにしておりました.参加登録者には事前にプログラムが配布され,心の準備ができるという配慮もうれしいセミ ナーでした.主催者の先生方には心より感謝申し上げます. 

プログラムにそって,私の印象に残ったことを中心にご報告させていただきます.(個人的な見解に偏った内容であることをお許し下さい)

▼人類遺伝学の基礎,遺伝性疾患・先天異常の臨床,家族性腫瘍の臨床どの先生にも壮大なテーマを非常ににコンパクトにご講義いただき,感銘を受けま した.遺伝医学という内容の場合にはいつも基本的知識の乏しさに目の前が暗くなるのですが,たびたび同様のお話を伺う機会を得ていたことが幸いしたのか, ようやく理解できた!と実感することができました.一度に理解するには盛りだくさんな内容ですが,何を学んでいくべきかが明確になるように構成されていた と思います.

▼遺伝医療と倫理的・法的・社会的問題
人類の歴史をはるか昔に遡って,時間感覚を顧みるという2001年宇宙の旅に始まりました.いのちを大切にするという視座に立つとどのように考えられるか.存在や価値観の尊重をするとはどういうことか.改めて考えることができました.

▼当事者からのメッセージ
小グループに分かれてのセッションでしたので,対話によってじっくりとお話を伺うことができました.総合討論でも,各セッションにおいて参加者の琴線に触 れるメッセージをいただけたことが理解できました.あたりまえのことですが,1対1の思いやりをもってケアにあたること,それぞれの場で対話を生み出すこ とがより良い看護をつくりだす鍵かなと思いました。

▼遺伝看護の実際
アメリカからのお二人の先生には,powerを授かったという気持ちです.それぞれの先生のお話は,豊かな実戦経験に裏付けられ,看護として実に深い内容 でした。時間とともに参加者の一人一人の中に,語りたいことが湧き上がったようで,活発に質問が出されました。すべての質問にたいし「良い質問ですね」 「すばらしい質問ですね」とフィードバックされてからご回答されており,日ごろのすばらしい践が想像されます.なかでも事例をもとにした質問に対しては 「Thank you for sharing..」とお答え下さるのが心に残りました.事例を一般化するのではなく,一事例を大切に扱う看護の本質を感じたように思いました. 5日間 を多くの方々とともに学び,休憩などの合間にひとことふたこと語り合い,新たな出会いを楽しめることも最大の収穫でした.Internetを便利に感じる 私ですが,その場にいることで生まれるネットワークの力に改めて感謝したいと思います.参加された皆様,ニュースレターをお読みの皆様,今後ともどうぞよ ろしくお願い申し上げます.

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第1回日本遺伝看護研究会総会議事録


日 時:
2001年4月21日13:00-14:00
場 所:
聖路加看護大学
出席者:
50名(会場出席者23名、委任状27名)
議 長:
武田祐子
進 行:
守田美奈子
〔総会開催についてのご挨拶〕 
安藤 広子
〔事業報告〕
設立から平成12年度までの事業報告

 

1.総務報告

  1. 世話人会報告(有森氏)
    1999年2月『遺伝に関する看護を考える会』として発足し,1999年8月『遺伝看護研究会』と改名した経緯の報告があった。
  2. 庶務報告(有森氏)
  3. 学習会担当(横山氏)
    研究会発足当初より通算して7回の公開学習会を企画・開催した。年1回は地方にての開催を予定.昨年は盛岡にて開催したことが報告された。
  4. セミナー担当(守田氏)
    1999年11月第1回遺伝看護セミナーを,神田パンセホールで開催し,約100人の参加者があった。2000年12月には,日本看護科学学会で「遺伝医療と看護の可能性」といったテーマで交流集会を企画し,これを引継いで日本赤十字看護大学で,Gwen Anderson氏の講演会を開催したとの報告があった。
  5. ニュースレター担当(武田氏)
    2000年4月に創刊され,現在第3号が発行されたとの報告があった。

2.決算(有森氏)

平成12年度収支

<収入>
繰越額 6,825
年会費 322,000
参加費(学習会等) 95,500
寄付(原稿料等) 169,400
利息 5
その他 1,484
合 計 595,214

 

<支出>
会議研修 228,130
通信事務 97,372
謝礼(講師礼金等) 37,517
雑費 34,307
合 計 397,326

 

<収支決算>
収入金額 595,214
支出金額  397,326
差引金額 197,888

 会計監査の森明子氏より会計の執行に問題がない旨の報告があり、出席者より収支決算について承認が得られた。

 

〔審 議〕

  1. 規約改正(溝口氏)

    会員数の増加に従い,研究会活動の充実を図る為に,役員選出方法について見当が加えられ,8条、9条、11条を2001年2月に改正した旨の方向がされた(会則の改正については,ニュースレター第3号に   既に発表済み)。

  2. 平成13年度役員選出結果(安藤氏)

    3月13日役員選挙開票の結果、以下の役員が選出されたとの報告があった。

    有権者 92名,
    有効投票数 46名
    (会長) 安藤広子、
    (会長補佐) 溝口満子
    (幹事5名) 有森直子 武田祐子 
    横山寛子 守田美奈子
    溝口満子(副会長兼務)
    (監事2名) 中込さと子 大山愛子
       
  3. 平成13年度事業計画・予算(案)(有森氏)

    1)事業計画

    事業1 公開学習(隔月6回/年) 看護科学学会の交流集会へ参加
    事業2 ニュースレター発行(3回/年)
    事業3 パブリックコメントやHPの立上げ。関連団体との連絡・交流
    事業4 研究の推進・奨励、年報作成
    事業5 その他・通信費など。

    2)平成13年度 事業予算(案) 

    <収入の部>
    会費 (114名×3,000) 342,000
    繰越金 197,888
    539,888

     

    <支出の部>
    事業1 220,000
    事業2 50,000
    事業3 10,000
    事業4 100,000
    事業5 130,000
    予備費 29,888
    539,888

     上記、計画及びその予算案についての承認が得られた。

 

〔平成13年度総会を終えるにあたって〕(溝口氏)

 

学会・セミナー情報


今後開催される遺伝に関連した学会・セミナーの情報を下記に掲載しますので,ご参加ください。また,ご参加された方は,その様子や感想を事務局までお寄せ下さい。

日本遺伝学会第73回大会


○会期:平成13年9月22(土)23(日)24(月)

○会場:お茶の水女子大学講堂・共通講義棟

○プログラム

  1. 公開市民講演会(9月24日午後)
    1) 遺伝学の学び方 
    堀田凱樹 (国立遺伝研究所所長)
    2) ゲノム情報とヒト
      榊 佳之 (東京大学医科学研究所教授)
    3) 遺伝学と近未来社会
    米本 昌平(三菱化学生命科学研究所部長)
    * 市民公開講座の講演は、参加費無料
  2. フォーラム「ゲノム遺伝学の新世紀」(9月22日)
    パネルディスカッション
    1.榊  佳之(東京大学医科学研究所)
    2.品川日出夫(大阪大学微生物研究所)
    3.城石 俊彦(国立遺伝学研究所)
    4.畑  尚之(総合研究大学院大学)
    5.森  郁恵(名古屋大学大学院)
  3. 国際サテライトミーティング
    「遺伝的多様性(Genetic diversity)」
     オーガナイザー:田嶋 文生(東京大学大学院)
    コメンテーター:Masatoshi Nei
    (Pennsylvania State University) 

○大会参加費
大会参加費(一般7,000円 学生5,000円)
参加申し込みは、大会当日も受け付けている。

○連絡先
事務局:お茶の水女子大学理学部生物学教室
    Tel:03-5978-5377
    Fax:03-5978-5373
    E-mail:etmatsu@cc.ocha.ac.jp
 

第12回日本生命倫理学会年次大会 


期日:平成13年10月27日(土)、28日(日)
会場:名古屋市 同朋大学
名古屋市中村区稲葉地町7-1
同朋大学「いのちの教育センター」
Tel.052-411-1113(内)393
参加費: 正会員 5000円(当日参加は6000円)
学生会員および会友 3000円(当日参加は4000円)
非会員 1000円
 

 

第60回日本公衆衛生学会


メインテーマ:
「21世紀の社会と公衆衛生」
開催期日:
平成13年10月31日・11月1日・2日(金)
会場:
(主会場)香川県県民ホール
(副会場)香川県歴史博物館
事務局
香川県健康福祉部健康福祉総務課内
tel 087-832-325
プログラム:
特別講演
1)「21世紀の社会の課題と発展」
   河合 隼雄(国際日本文化研究センター所長)
2)「21世紀の科学文明の展望と課題」
   米本 昌平(三菱化学生命科学研究所科学技術文明研研究部長、社会生命科学研究室長)
シンポジウム
1)「21世紀の公衆衛生を考える-健康福祉水準・制度・活動上の課題と天網-」
2)「ヘルスプロモーションの現状と課題」
3)「心の健康と社会」
4)健康危機管理と社会/環境アセスメント」
5)「遺伝子の世紀の光と影」
6)「化学物質と社会/環境システムと健康」
パネルディスカッション
「社会における公衆衛生学の使命と学会の役割-目指すべき方向と教育・研究社会活動-」

 

日本人類遺伝学会第46回大会


日時:平成13年10月3日(水)、4日(木)、5日(金)
会場:大宮ソニックシティ
    埼玉県大宮市桜木町1-7-5
連絡先:東京医科歯科大学難治疾患研究所遺伝疾患研究部門 tel 03-5803-5825
 

 

平成13年度コメディカルのための遺伝相談セミナー(上級コース)日本家族計画協会遺伝相談センター主催


日時:平成13年12月6日(木)-9日(日)
会場:東京助産婦会館
定員:70名     費用:42,000円
申込:〒162-0843 京都新宿区市谷田町1-10
保健会館新館 
 

 

第21回日本看護科学学会学術集会交流集会のご案内


来る月1・2日に開催されます学術集会にて,昨年に引き続き本研究会で,交流集会を企画しておりますので,振るってご参加ください。1.テーマ:「遺伝看 護教育に向けての課題」-看護教育に遺伝に関する教育をどのように取り入れるか-2.会場:神戸国際会議場3.主旨:  今日、医療のあらゆる領域で遺伝 子に関連した研究が行なわれている。保健医療の場においても、遺伝子情報に基づく診断、薬剤、治療方法の開発により、人々にとっての出生、障害、病、死な どの意味が変化しつつある。疾病や健康問題の特性に「遺伝性」という課題が結びつくことにより、個人の存在や、家族や地域社会の人間関係の有様も変化する 可能性を持っている。このような社会を生きる人々の価値観や、生活上の困難を予測しつつ、すべての看護職が各々の実践領域に関連した遺伝学の知識を持ち、 看護学と遺伝医療の統合をめざす努力をしていかなければならないだろう。 本研究会にとっては2回目となる今回の交流集会では、「看護」が遺伝医療に対応 するために、遺伝医療の中看護に期待される責任範囲と実践能力を踏まえながら、看護基礎教育、現任教育、大学院教育の中でどのように人類遺伝学を取り入 れ、遺伝に関連した看護教育を展開してゆくかを参加者と共に考えたい。4. 参加方法:第21回日本看護科学学会学術集会事務局に,お申し込みください。(http://plaza.umin.ac.jp/~jans/)

 

 

編集後記


ようやく、4号が発行されました。4月に始めての総会を開催してから、あれよあれよという間に日にちが経過してしまいました。その間に盛りだくさん の学習会や研究会・セミナー等が開かれ、掲載の記事をよくばってしまい発行予定が遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。しかし、多くの会員の皆様 から情報・ご感想・体験記などをお寄せいただいておりますので、楽しくご覧いただけることと思います。今後とも皆さから多くの情報をお寄せいただきたいと 思いますのでよろしくお願いいたします。着実に遺伝看護を根付かせてゆくには、こうした皆様の力が結集されることではないでしょうか。今年の残暑は厳しい と言われながらも、思いのほか早く秋を迎えられるような気がしますが、夏の疲れを残さないようお気をつけください。

(ニュースレタ-担当:横山 寛子)

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日本遺伝看護研究会ニュースレター No.4 2001年9月
事務局:東京都中央区明石町
聖路加看護大学内
Genetic Nursing Committee in Japan