日本遺伝看護学会は遺伝看護サービスのありかたとその質的向上について考えています

01.本学会について

学会の紹介 


日本遺伝看護学会の目的は、

 臨床・教育・研究を通して、遺伝に関わる保健医療における看護職の役割を明確にし、遺伝看護サービスの質の向上を図ることを目的としています。

 21世紀に入り遺伝医療は急速な発展を遂げていますが、クライエントやその家族への組織的な取り組みはまだまだ立ち遅れており「偏見」「差別」 の中にクライエントや家族がさらされています。こうした状況の中、看護関係職種(保健師、助産師、看護師)を中心とした会員より構成された当学会は、遺伝 看護サービスのありかたとその質的向上について考えています。

「公開学習会」「事例検討会」の実施、関連学会との交流推進、ニュースレターの発行等を行っています。
 

発足の経緯 


 ヒトゲノムプロジェクトによる研究は、遺伝子診断、遺伝病の検査・治療法の開発など基礎的な研究領域から臨床領域、さらには予防医学領域へと急速な発展を遂げています。
 21世紀は遺伝医療の時代であるともいわれていますが、遺伝医療は世代継承に大きく関わる問題であり、人権やプライバシー保護の問題など複雑な問題を孕 んでいることが指摘されています。このような問題に対して、米国ではすでに看護職や遺伝カウンセラーなどの専門職がクライエントや家族の立場にたち、支援 していく体制が整いつつあります。
 しかし、我が国では、遺伝医療システムが整備されないまま、これらの技術が医療現場に浸透していく可能性が高く、こうした遺伝医療の中で看護職が「遺 伝」にどのように関わっていくべきなのかを考えるべく、1999年2月に臨床および教育に携わっている看護職が「遺伝に関する看護を考える会」を発足しま した。そこでは、「遺伝」と看護の関わりの事例検討の学習会を開催し、看護職の「遺伝」との関わりの現状を通し、今後の遺伝医療における看護職が果たすべ き役割などについて検討を重ねました。その中で、クライエントにより質の高い「遺伝」に関する看護の提供が必要であるとの統一見解が得られ、同年8月「日本遺伝看護研究会 (Genetic Nursing Comittee in Japan)」が設立され、2005年9月に「日本遺伝看護学会(The Japanese Society of Genetic Nursing )」が設立されました。